願わくば、この至宝が蹂躙を免れますように…
- アトリエ主
- 2022年5月4日
- 読了時間: 2分
こんばんは。アトリエ主です。
ロシア軍のウクライナ侵攻が始まって2カ月が過ぎますでしょうか?
遠いヨーロッパの話のように思いますが、実はこの日本も、当事国と隣接していることを忘れてはいけない。と、ある評論家が話していたのが衝撃的でした。
実は、私は別の意味で、当事国の事は平時からかなり意識して暮らしていたのでした。
私は、19世紀ロシア絵画芸術の影響を受けて、絵画の道に進んで来ました。
なので、ロシアにスケッチ旅行できるチャンスがないか?美術館巡りのツアーがないか?
また、日本でロシア美術展が開催されないか?などなど常日頃ウオッチを欠かさぬようにしていました。
ロシア芸術の壮大さは言わずともがな。と存じます。音楽、建築、哲学、どれも人類の至宝のごとき遺産が、この国の土壌に息づいてきました。
ところが、現在これらロシア芸術を表立って取り扱うことに否定的な考えが出ており、この日本でも種々、配慮・自粛することが求められているようです。
配慮しないことで傷つく方々がおられるなら、それは自粛などもいたしかたないと存じます。
ですが、根源的なところでは、軍事や政治に左右されるべきではないものが、「芸術」と考えます。
「人類」が「良い」と思うものは、「人類の宝」です。何人もその価値を失わせたり、それを愛でることを封じたりできないはずです。
ただ、残念なことに、その宝を維持、管理しているのが、当事国の政治です。
今は、くれぐれもそれらが、醜い武力や、かたくなな思想で蹂躙されないように祈るしかありません。
そして、事態の収束後は、直ちにその宝が開放されることを切望いたします。
私が、油彩作家として、最も影響を受けたロシア絵画の2巨匠
アルヒープ・クインジ そして(師匠)イヴァン・アイヴァゾフスキー は、奇しくもウクライナ出身。
祖国を血で汚す争いを、草葉の陰から、どうご覧になっているのでしょう。
一日も早い事態の収束を、心から願います。
アトリエ主でした。
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