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奮闘 歴史建造物、再現のハードル

  • アトリエ主
  • 4月14日
  • 読了時間: 2分

おはようございます。アトリエ主です。

大正建築ペパクラ・キット開発については、県民の皆様になるべく早くお届けしたいということで、鋭意取組中でございます。今少しお時間をくださいませ。


さて、そうこうしているあいだに、次の依頼が舞い込みました。

なんと戦中遺跡のジオラマ化のお話です。

近年になって、大戦中の施設や記録が文化財認定され、保存してゆこうという動きが定着しつつあります。

米子でもそのような遺構が随所にあるということで、集成を発表展示する企画が進行中。その表現の一つとしてジオラマ展示をお考えのようです。


さあ、引き続き悩ましいご依頼となりました。

悩ましいというのは、嫌悪のためではありません。むしろプラモデル少年だったこともあり、願ってもない依頼であることは強調しておかなくてはいけません。

ただ、「美保関沖事件憲章」などに関わるアトリエ主にとって、取り扱う歴史や遺構に、証人や、ご遺族が直接かかわっておられる事案については、相当な配慮が必要と思うためです。

逆の立場だとしましょう。自身が関わった史実に、記録と保存という名目で、想像やデフォルメが介入すようなことがあれば、がっかりしてしまいます。悲しくなります。

ジオラマや絵画などの写実表現は具体性があって良いのですが、鑑賞者に違和感を持たれた瞬間、嘘っぱちのレッテルを貼られてしまいます。デフォルメやコラージュは、うまくゆけばリアリティの強化・補完になりますが、事実を知る方々にとっては虚構に映る可能性があるのです。


このように、時代が近くなるほど再現のハードルが上がりますが、歴史の記録者としてはまだまだ事例の少ない希少なお仕事に就け、光栄だと言えましょう。

引き続き頑張ります。またご報告させていただきます。


アトリエ主でした。

 
 
 

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