軽登山。舐めたらいけん!(2)
- アトリエ主
- 2023年7月28日
- 読了時間: 2分
アトリエ主です。
放置されがちなHPと思われないように更新を頑張っておりますが、発信行為は得意なほうではありません。なんの得にもならない記事ばかりですが、ご縁がありましたらご一読いただければ幸いです。
前回記事の続きです。
ほどなく空が開けて、目指すべきピークが姿を現します。藪漕続きで爽快感とは程遠い道ですが、それでも、とうとう宝木の海岸線がパノラマとなって眼前に広がりました。三角点の平場に到着したのです。
見慣れた鹿野の山並みを、真裏から眺めることができ神秘的。とても素晴らしい山頂でした。
さて、写真やスケッチなど一通りの記録を取り、下山に移りました。わかりやすい尾根を来ましたので、迷わず下りルートに取りつくはずでした。
往路で目印にした倒木を頼りに、降下ルートへ。ところが、暫く降りても踏み跡がない気がする。やがて、見たこともない沢のどん詰まりに出てしまいました。
!!道を間違えたのです!!
落ち着け。まずは引き返せ!うかつに進路を変えちゃいけない!!
倒木に戻ります。もう一度、自分の来たルートを見極めなきゃ! スマホのGPSは、精度が低いとの警告が出ていますが繋がっています。なあに、すぐ道は見つかるさ!
ところが、2度目も失敗。3度目も失敗。足の豆は潰れ、斜面で転んで側頭部を丸太にぶつけていました。GPSは、沢まで下ると繋がりません。完全に復路を見失ったのです。
下山予定を2.5~3時間ほどオーバーしていました。生まれて初めて、パニックを起こしそうになりました。
こういう時、映画や本では、持ち物チェックや居場所のチェックが推奨されています。水やお菓子の残量を確認。方角も確認し、少し落ち着きました。
まだ、出来ることは残っています。まずは、山頂まで戻ることを決意しました。明るいうちが勝負です。また藪漕ぎです。
すると、「見たことがある道」、すなわち往路で使った道とそうでない道がうっすら判別できるところがありました。とっさに周囲をよく見渡すと、往路で目印にした倒木が、なんともう一つ存在していたことが分かったのです。つまり、先ほどまで拠点にしていた倒木は、姿形がそっくりな偽物だったのです。
そこで初めてからくりに気づきました。
登山道のほとんどは、笹薮のトンネル。つまり、登り目線でははっきりしている道も、くだり目線では藪に隠れて姿を消していた。。。のでした!!
次回に続きます。
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