若手作家支援。どっちを向いてる?
- アトリエ主
- 2021年2月2日
- 読了時間: 2分
更新日:2021年2月23日
こんばんは。アトリエ主です。
現在、米子市美術館にて、若手作家支援展M君の個展が盛況ということで、大変嬉しく思います。
M君は、米子出身の若手イラストレーターで現在中央で活躍されています。
そのM君の、地元で初の個展を、以前、当アトリエでお手伝いさせていただきました。
そんなM君を、なぜイニシャル表記にしたかというと、彼を招待した米子市美術館の事業に、この記事のひとことが水を差してしまう可能性があり、申し訳なく思う為です。
M君は、この米子市美術館主催の「令和2年度若手作家支援事業」で、見事抜擢された作家さんで、招待企画展が実現しました。
事業自体は、心より応援したい地元出身若手作家さんに栄誉を与えるものですので、なんの異存もありません。
ただし、です。
この若手支援。果たして、本当に支援するべき作家をノミネートしているのか?が、いつも首をかしげる結果となっているのです。
この事業で抜擢される作家さんは、すでに中央、海外で大成されている作家さんばかりです。
支援などという段階ではなく、知名度も、作品単価も、アートの世界で立派に確立されている方々です。
では、本当に地元のアートシーンに貢献しながら、地方というハンデの中頑張っている作家さん、あるいは作家志望の学生さんなどについてはどうなのでしょう?なにか、地元として支援と呼べるものを設けているのでしょうか?
ここに、煮え切らない事業の甘さを感じるのです。
地元出身の若手有名作家を招待するなら、凱旋企画でよろしいと思います。代わりに、地元で頑張っている若手アーティストを、全国に紹介するなどの本当の支援に変えたら、どんなにか励みになるかと思います。
嫌な言い方になりますが、ビックになりたい作家さんは、どうしても中央を目指します。
それはそれで良いこととし、もし地元が大きく支えたことが励みになっていたなら本望じゃないでしょうか?
人を呼ぶためだけの、絵に描いた餅的な事業はいりません。ぜひ一計を高じてほしいのです。
M君については、次回記してゆきます。ゴメンねM君!
アトリエ主でした。
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