画業最後?の大作納品。
- アトリエ主
- 2022年11月10日
- 読了時間: 2分
先日、ご依頼を頂いておりました、応接室を飾る大作絵画がめでたく完成致しました。
といっても、納期を急がないというクライアント様のお言葉に甘え、半年ほど遅れての完成報告になってしまいました。誠にもって、申し訳ありませんでした。
向かい入れに準備が必要とのことで、クライアント様から納入日時の指定を待つだけとなっております。
正式なお渡しが未完ではありますが、まずは無事ここまでこぎつけたことへの感謝を、クライアント様はじめ、すべての関係の・・・家族、画材店、画商、他大勢の方々に捧げたいと思います。
ありがとうございました。
なにか今生のなごりのような挨拶でしたね(汗)。正直なところ、もうこのような大作の取引は、私の画業においてはもうないだろうと思いました。
●まず、地方における経済の向上は、今後も期待できないこと。アートにかける余裕は、ますます乏しくなってゆくと考えられます。
●そして、アトリエ主の体力的な問題。絵画はまだまだ描けますが、画壇での役員仕事や地域貢献活動が年齢とともに増大。これらとの両立が厳しいです。あちらを立てればこちらが立ちません。
現に、前述大作の納期が遅れた原因がこれなのです。単純に解決し難い問題です。
●そして、人工知能AIの絵画生成サービスの本格化がとどめです。ある程度の緻密で美しい絵画を、要望の通りに描き出すところまでAIは進化してしまいました。まちがいなく画家の存在意義が変容します。
まあ、純粋に絵画を嗜んでいるものにとって、取引がどうのこうのは関係がありません。
たとえ最後の取引になっても、創作行為は続きます。
ただ、どのような形にせよ、人々を喜ばせる作品が出来たと感じた時が、私のなによりの励みでした。私の内だけで完結するなら、創作行為は続かなかったでしょう。
そうです。一年半後は個展の企画もありますし、画壇の大きな美術館展も次々予定されています。まだまだ創作行為は止められません。そうして描き続けているうち、また新たなご縁も生まれるかもしれませんからね。悲観的な考えはここまでにしましょう(笑。
アトリエ主でした。
そうだ。大作の納品に合わせ、作品への想いを綴らせていただけたら嬉しいです。次回あたりかな?楽しみです!
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