残せる?学び舎ステイタス。
- アトリエ主
- 2021年4月23日
- 読了時間: 2分
こんばんは。アトリエ主です。
以前。といっても、今年になってまもなく、我々文化美術振興に携わる者に、比較的大きな動揺をもたらした、とあるニュースがありました。
それが、先日新聞記事で改めて取り上げられ、半分ゴシップのようだったそのニュースが、にわかな現実として、注視せざるを得なくなりました。
その、とあるニュースとは「NHK文化センター米子教室」の閉鎖。
と、それを受けた講師陣が、同地でそのまま文化拠点を維持できるよう、行政に陳情した。というものでした。
「NHKは、地方文化センターの見直しを図っている。どうやら米子教室も閉じるらしい。」という話は、その教室で講師を務める知人から聞き及んでおりました。
幾つかある教室の中で比較的人気があり、空席待ちも出る教室を教えるその知人は、なぜそうなってしまうのか理解できない面持ちで話します。しかしながら、生徒思いの彼は、教室が閉じた後の生徒の行き場をすぐ模索しなければ、と焦りを見せていました。
この文化センターが、どういう歴史と経緯をもってここにあるのか?
移住者の私にはわかりかねますが、市街中心部にして、米子高島屋と隣接。主催がNHKという、いかにもハイソな教養を感じる、こだわりの場所なのだろう、と想像できます。
ところが。言葉は悪いですが、NHKは我々を見限りました。
そうなると、このような駐車にも困難な繁華街の学び舎に、いつまでもこだわることはないだろうと思うのです。
ただ、長く続いた、ハイソなステイタス。確かにすんなり切り捨てられない気持ちもわかります。
また現実的に、米子には教養に特化した、センター的文化施設が、無い。とまでは言いませんが、散在していて使い勝手が悪い気がします。例えば、防音完備の教養施設となると、中心地から外れたこっち。この施設は絵具が使えないからこっち。最後はやっぱり公民館。みたいな。
この陳情を行政はどう受け止めるか、我々も気になるところですが、ステイタスはこれからでも作れます。皆が力を合わせれば、おしゃれで使い勝手の良い文化村の創造は不可能ではないはずです。
アトリエ主でした。
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