尾高城 イメージ図を納めさせていただきました。(2)
- アトリエ主
- 2023年11月19日
- 読了時間: 2分
続きです。
元は測量屋さんでしたので、等高線からの地形の把握や、モデリング作業に苦手意識はないのですが、いかんせん手元で出来上がりつつある粘土模型の、どこがお城として機能していたかさっぱりです。
そこで、専門家、並びに発掘調査担当者の助言を受けるのですが、粘土、とりわけ油粘土はその場での修正が効くので、このやり方は正解でした。これに制作側の意図として、廓は廓らしく、堀は堀らしくという表現で加工を重ねてゆき、だんだんと複雑な砦の姿が浮かび上がってくるのです。
この、縦横A4サイズほどの粘土模型に対し、専門家よりOKが出たところで、アトリエ主は一端、粘土細工をモデリングソフトで3D化してみました。PCゲームのおまけで大した機能の無いソフト。大雑把なブロックを空間に配してゆくだけです。遺跡をイラスト化するのにあたり、どんな表現(アングルなど)がベストか知るためでした。3D空間内で自在に遺跡を回すことが出来たのは有意義でしたが、最終的には、模型を直接目玉で見たほうが、臨場感のある視点を得ることができました。
制作側(クライアントと、作家)で、表現したいテーマのすり合わせが終了し、いよいよ図化となりました。
今度は2次元化ということで、透視図作成が、作業の中心となります。パース図などの委託で毎度頭をひねる透視図作成です。どういった見せ場を作り、一目で遺跡の全容と魅力が伝わるイメージ図になるのか。。
明瞭な構造物も無く無味に思っていた只の丘陵が、絵画の力でだんだん中世の要塞と化してゆく過程。厳しいながらも、楽しい作業です。
続かせて頂きます。
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