少年画伯、爆誕か!? アトリエの夏休み。
- アトリエ主
- 2021年8月25日
- 読了時間: 2分
更新日:2021年8月27日
こんばんは。アトリエ主です。
先日、知人のご子息(10歳)が、”夏休みの課題として風景画を描こうと考えて”おり、ひとつ指導をお願いできないか。というお話を頂き、私で良ければと引き受けさせていただきました。
この際なので「油絵」にチャレンジしませんか?とお誘いしたところ、ご子息本人に予想外に興味を持って頂いたので、こちらも久しぶりにワクワクしながら準備を致しました。
当日。ピクニック感覚ででかけたものの、ご子息自らロケ地を想定したりと、最近の少年から(個人的に)受ける消極的なイメージがなく、非常にアクティビティな絵画実習となり、充実したひと時となりました。
ご両親曰く、ご子息は、学校の水彩画の授業では下絵で苦労し、絵画にはやや苦手感、抵抗感があのるで、お願いしたのだけれど。。。と聞いていました。
カンバスに向かった彼からは、そんな感じは微塵もありませんでしたが、実は実習を始める前に「油絵は、いくら失敗しても描き直しが出来るから、どんどん失敗していいよ。直せば直すほど、絵が立派になってゆくよ。」と、彼に教えていました。まさに油彩の醍醐味を知ってほしかったからです。
初めはそれこそ図工の授業のように、鉛筆で形を一生懸命追っていましたが、私がそばでチュートリアルを見せていたので吹っ切れたようです。
やがてズバズバと大胆に色を乗せるようになり、短時間で一枚完成に持ち込みました。
サイン入れの瞬間は、本当に楽しそうでした。
その短い時間で、油彩の醍醐味を得心したようでもあり、さすが、無垢な若さを感じざるを得ませんでした。
また、炎天下での彼の頑張りも、私のような中年の胸を打つのに十分でありました。
紆余曲折を楽しく受け入れたり、絶対的な正解を求めない油彩は、実は低年齢から手にしてもいい画材だと思っています。(まあ、予算や、取扱の難しさもありますが。。。)
方法論的にはグッと選択肢がタイトな水彩は、つまづくとやり直しのきかない側面もあり、かえって完成させる喜びから遠のくことがあります。
何を隠そう、私がそうでしたから。
ただ、惜しむらくは、最近の少年たちは超多忙。
次に筆を握ってくれるのはいつのことなのでしょうか?
おじさんは、楽しみに待っていますよ!
アトリエ主でした。
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