作家の凱旋は嬉しい。浮彫りになる乖離はさみしい。
- アトリエ主
- 2021年2月23日
- 読了時間: 2分
更新日:2021年2月26日
こんばんは。アトリエ主です。
前回、米子出身の人気アーティストM君の、招待企画展が盛況で、誇らしい気持ちを綴りました。
今回、M君の活躍について更に推しをするつもりでしたが、その必要が無いほど彼は不動の人気を得ております。なので、少し趣旨を変え、彼という地元出身のアーティストの動向を借りて、いろいろ思うことを書くことに致しました。
彼は元々、地域での小さな活動から範囲を広げ、やがて地方を飛び出し大成した。という作家ではありません。SNSなどを活用し、一足飛びに中央で人気を博したタイプの作家です。
従って、地元米子で初の個展が開催されたときには、すっかり都市部のファンの方々の熱気に押されておりました。
やむをえないことではあります。こんなに上手で人気があるらしい作家が、この米子にいたなんて、(人口の主要を占める年齢層が)よほどSNSを使いこなせていない限り知る由もなかったのです。
彼を知った当初は、「地元を省みることのない、薄情な作家」という思いがふとよぎりましたが、お手伝いを進めるうち、それは間違いであったと今では考えを改めています。
彼の活動は、とにかく都会時間・都会主義に徹底されています。
メディア、ライブ、展示、コラボ、グッズ、SNS、ありったけの商業関連コンテンツに携わります。
彼の作風が、商業コンテンツと親和性がよいため、どうしてもそのあわただしさは避けられないのでしょうが、数千万人からなる中央の市場を相手にするということは、そういうことなのだと思い知らされます。
なので、そんななか、よく米子に凱旋してくれたと、感謝の念を持つのです。
さてそこで、彼と親子ほどの齢差を持つアトリエ主が、遠巻きにしながらもふと思うことがあります。
彼の姿が、「やぶ蚊の群が飛び交う透明ケースに、袖まくりをした片腕を突っ込む姿」に見えてしまうのです。
絵を通して伝えたいことを伝えるため、より多くのファンを獲得する姿勢なんだよな?これは。
、、、そのような例えにみえてゴメンな。。。
初夏には再び米入りして、ショッピングモールでトークショー開催と聞きました。
地元の為に色々ありがとう。
でも
本当にそれがやりたいことだったのかい?
身体には、十分気を使ってくれな。
アトリエ主でした。
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