久しぶりの灯台取材。日本海よ、晴れ間をありがとう!
- アトリエ主
- 2021年6月30日
- 読了時間: 2分
秋の個展に向け、展示に課すテーマが見えてきました。これから手掛ける新作絵画も、そのテーマに沿ったバイアスをかけてゆくことになります。
そのなかで、どうしても手掛けたい新作が、「灯台画」でした。
いままで、いくつかの灯台を取材してきましたが、その都度とても難しい題材であることを認識させられます。たどり着くまで登山並みの労力が必要だったり、絵になる構図・時間帯をもとめ、何度も通わないといけない。などなどがあげられます。
山陰周辺域を主題にする作家としては、美保関、日御碕、余部、経ヶ岬などの、歴史があり大型フレネルを搭載した灯台が身近に軒を連ね、とても幸いに思っています。
が、それなりにメジャーな灯台は公園化が進み、野性味が今一つだったりします。なので、身近で、かつ孤高感のある灯台はないか、しばらく調べておりました。
ふと、ある灯台マニア様のブログタイトル画像が気にとまり調べますと、なんと山陰ジオパークにある灯台ということがわかり、これはもぉ行くしかない!と思いました。
LEDを光源とする灯台なので、建物に風情はありませんが、その立地が、山陰リアスにそびえる、すばらしい場所にあるのでした。
早速日程調整し、取材旅行を準備します。ただ、いつものように天候が怪しい。台風が接近し、梅雨前線が活発になる予報が出ました。
日程調節・宿も手配済。行くだけ行って、荒天なら地上から見るということで取材を決行しました。
探訪拠点の漁港に到着。天候も穏やかな曇天で過ごしやすい様相。日没を狙って暮れかけた山道を登りました。
標高7~80メートルくらいでしょうか?とうとう灯台の基部までたどり着きました。
展望270度。ジオパーク御火浦まで見通す壮大な眺め。迫力のリアス式海岸。出航を始めたイカ釣り船。そして・・・真っ赤に染まる夕照。
不思議なことに、この時だけは、空が見事に晴れ渡ったのでした。
この素晴らしい出会いは、これから渾身の思いを込めて描いてゆきます。
出来栄えを、またご報告出来ればと思います。
アトリエ主でした。
※灯台の場所については・・・なんともボカスしかありませんでした。
実は、灯台アプローチ道は、現在がけ崩れのため通行止め。自己責任で行けないこともありませんが、たしかに危険な感じがしました。点灯を狙って登頂するということは、下山時には日没しています。まさに危険行為です。どうしてもブログを書きたかったので、探訪を助長する情報は避けることにしました。本当にすみません。
地域おこしのため、灯台の整備がトレンドだったはずです。早い復旧を願うばかりです。
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