ここでもご縁が!八犬伝つれづれ。
- アトリエ主
- 2020年2月21日
- 読了時間: 2分
こんばんは。
私の所属する「鳥取県美術家協会」の令和元年度の展示会が、1月中旬、倉吉市博物館で開催されました。
開催にあたり倉吉に幾度か通うことになるのですが、その際、思うところがあり、時間を作って、白壁土蔵群の一角にある古刹「大岳院」に参拝してまいりました。
ここは、かの有名な伝奇物語「南総里見八犬伝」のモデルになったとされる「八賢士」と、彼らが仕えた戦国の殿様「里見忠義」の墓所となっており、特別なご縁を感じるためです。
里見忠義は、安房里見家10代目当主。政治事件に巻き込まれ、代々治めていた現在の千葉県南房総の領地を幕府に没収されてしまいます。代わりに倉吉の領主となりますが、すぐに百人扶持の知行となり、やがて29歳で病死。短く不遇な生涯であり、安房里見家はここ倉吉で絶えることとなりました。
この悲運の殿様が、私の生まれ故郷、そして今の故郷、双方の目と鼻の先でその生涯を駆け抜けていたのかと思うと、意外なご縁に胸が熱くなります。参拝してあらためて、八名の殉死者が物語る、信頼に足る殿様であったのだと確信します。
私は、さすがに「曲亭馬琴」の原作を読んだことはありませんが、同世代的に視聴したコンテンツがいくつかあります。なかでも、ジュサブロー(現在、辻村寿三郎)美術に彩られたTV人形劇「新八犬伝」は強烈なインパクトがありました。
この寿三郎作品は、広島県三次市の「寿三郎人形館」で常設されており、私も昨年拝観してまいりました。
米子に移って、急に近くなった「八犬伝」の世界。あらためて、里見の歴史、そして幕末のエンタメに思いを寄せてみることにいたします。
アトリエ主でした♪

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