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R29号線走行。私の贅沢。

  • アトリエ主
  • 2021年7月26日
  • 読了時間: 2分

こんばんは。アトリエ主です。

前回、山陰海岸ジオパークに触れましたが、このジオパークを擁し連携する鳥取県と兵庫県には、もう一つ、往来を通じ、古くより文化交流を営んでいた舞台がありました。

その舞台が「因幡街道」と呼ばれる街道で、智頭往来、若桜往来の2ルートが鳥取市街と姫路市街を、現在も結んでおります。

「智頭往来」については、近年開通した自動車専用道路が、付かず離れず設置され、ずいぶん高速化が進みました。

これに対し、「若桜往来」は、大掛かりな高速化こそ行われておりませんが、国道29号線という行き届いた道となって貫いており、私がよく訪れる西播磨、宍粟市山崎まで平易に往来できるようになっております。

アトリエ主は、中国山地の景色を取材する際、この国道29号を大いに贔屓・愛用しております。

鳥取市街を脱したのち、若桜宿、氷ノ山の裾野を超え、落折の景観と渓流に沿って戸倉峠へ。音水湖、そして赤西の風光明媚な山間をめぐり、波賀で休憩及び土産を入手。揖保川の流れが明瞭になるころには、胃袋は揖保乃糸と播磨のおいしいお酒を求めて騒ぎ出します。それが、国道29号です。(あくまで鳥取県民の視点よりwww)

国道29号線は、短くとも、素敵な旅情を味わえますし、沿線に絵画の題材も豊富です。

そのおかげで宍粟市の美術展ともご縁が出来、アトリエ主のなかで、島根県に次ぎ県境を越える交流を得た、かけがえのない場所(道)であると考えております。

高速化が進むなかで、そのような、「街道が持つ独特の魅力」を、自分なりに残せないか。。。?

文化芸術に携わる者として少しは役立ちたいと思っております。

県境の風景絵画を積極的に発表し、両県の皆様に見ていただく。なども、私にできることの一つかもしれません。

そんな中、「R29新因幡ライン協議会」といった、民間活動があることを知り、そのシンクロする想いに驚きました。

R29号沿線を、大きな商店街のように紹介するユニークな活動で、素晴らしいと思います。発足間もない団体のようですので、これからの取組が楽しみです。

私のような、絵を描くことしかできない(すみません。お金も無いのでした)輩でも、お手伝いできることがあれば、お声がけ頂けたら。と存じます。


高速化と引き換えにできない、「贅沢」をR29号はまだ残しています。

(疫病禍で)お金をかけた旅は今も叶いませんので、いっそ旧街道を「ゆっくりと」過ごす旅はいかがでしょうか?

文化人を気取れること請け合いです。


アトリエ主でした。

 
 
 

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